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『ストロベリー戦争 弁理士·大鳳未来』 南原詠著を読んでみた

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tadano
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こんにちは、ただほんです。

今日は、南原詠さん著の『ストロベリー戦争』を読んでみました!

 はじめに

この『ストロベリー戦争 弁理士·大鳳未来』は、前作、このミステリーがすごい大賞作品の「特許破りの女王 弁理士·大鳳未来」の続編です。

こちらもぜひ!

【書評ブログ】2022年 このミステリーがすごい大賞作品『特許やぶりの女王』を読んで
このミステリーがすごい!大賞作品「特許やぶりの女王」を読んでみた感想を率直にブログに上げてみます。とにかくキャラクターがかっこいいです!

本屋で見つけてすぐ買いました!

面白くないわけない!

すぐ買いです。

前作のおさらいですか、「大人気Vtuber·天ノ川トリィが特許侵害を警告され、活動休止の危機になります。敏腕弁理士·大鳳未来(おおとりみらい)はトリィを救うべく調査に乗り出し、いちかばちかの賭けに出る!」

弁理士·大鳳未来の活躍が面白いです。

今回は、『ストロベリー戦争』ということで、イチゴの商標権侵害についての話です。

今回、大鳳未来はどんな手を使って、金持ちからたくさんのお金を巻き上げるのでしょうか?

楽しみです!

 『ストロベリー戦争』その内容は?

ミスルトウ特許法律事務所に勤めている大鳳未来(おおとりみらい)は、ある時宮城県久郷村(くごうむら)の久郷いちご園の初田裕司(はつたゆうじ)から電話を受けます。

久郷村の久郷いちご園で作っている『絆姫(きずなひめ)』というイチゴが商標権侵害の警告を受けたというのです。

まだ売ってもいないイチゴの名前を、先に【田中山物産(たなかやまぶっさん)】という大手の会社に登録されてされてしまったのです。

未来はどのような手を使って、『絆姫』を、いちご農家を守るのでしょうか?

とにかく、大鳳未来はかっこいいです!

初田の娘の優希(ゆうき)に未来はこう言います。

「ご心配なく。必ず警告書を取り下げさせます」

「私たちは、曲がりなりにも数多くの修羅場を潜り抜けています。私たちは元パテントトロールで、ずっと警告書を送る側の人間でした。送る側にいた経験があるからこそどんな状況からでもなんとか警告書を突き返してこれたんです」

本文より

どうするのかは、ぜんぜん検討も付きません。

でも、大鳳未来は必ずこの事態を脱却し、相手にそれ相応の報いを与えるでしょう。

その辺が痛快です!

それにしても商標登録とか大変そうですね。

イチゴのことは前にテレビで見たかもしれません。

韓国とかに持っていかれてしまっているって。

シャインマスカットとかも大変なんですね。

(それはそうと、ぶどう狩り行きたいなぁ。台風でなかなか行けません!)

そういった難しい状況から、未来が起死回生の方法を見つけます。

そこが痛快で面白いです。

 『ストロベリー戦争』その登場人物は?

  • 大鳳未来(おおとりみらい)…ミスルトウ特許法律事務所の弁理士。主人公。甘いもの大好き。
  • 姚愁林(ようしゅうりん)…未来の同僚。あっちこっちを飛び回って仕事している。
  • 初田裕司(はつたゆうじ)…久郷いちご園の組合長。未来に依頼する。
  • 初田優希(はつたゆうき)…初田裕司の娘で『絆姫』の生みの親。大学で研究していた。
  • 星三郎(ほしさぶろう)…いちご園の金髪の二代目。優希に頭が上がらない。
  • 穂積壮一郎(ほづみそういちろう)…田中山物産の「調査部特命調査室」の調査担当者。今回の『絆姫』の商標権事件の中心人物。
  • 須藤朔太郎(すとうさくたろう)…田中山物産の常務取締役員。

いちご園の人たちや隣町の嫌な奴や、未来たちの調査員の仲間などが出てきますが、メインはこの登場人物たちですね。

 『ストロベリー戦争』その見どころは?

パテントトロールとは?
第三者から買い集めた特許権を行使し、自らは事業活動を行わずに、実際に製品の製造・販売などを行っているメーカーなどに対して多額のライセンス料の支払いを求めたり、巨額の賠償金目当てに特許権侵害訴訟を仕掛ける組織や企業のことです。

ミスルトウ特許法律事務所とは?
大鳳未来と姚愁林で始めた事務所。特許権に特化した法律事務所で、昔、パテントトロールをしていたので、その知識を生かして相手が大企業であっても必ず抜け穴を探して、突破口を開いていく。


指針その1、クライアントは選ばない。
指針その2、クライアントからの要望は依頼も含め12時間以内にアクションする。
指針その3、ミスルトウは、クライアントも相手方もなるべく円満に解決できる術を探す。

そして、今回、指針そのゼロというのが出てきます!
そこがまたかっこいいです!指針そのゼロとは?

見どころは、苦境の「久郷いちご園」を救おうとする大鳳未来の言葉です。

後半に入って、どんどん苦境は強くなっていきますが、未来はクライアントの初田優希に言います。

損害賠償も負わず、自由に『絆姫』の名前を使えること。

優希「できますか」

未来「問題ありません。最初からそのつもりでしたから」

かっこよくありませんか?

戦況は不利な中、未来はどんな手で敵を倒し、クライアントの願い、久郷いちご園の未来を救うことができるのでしょうか?

 感想&まとめ

いろいろと興味を引きました。

一作目より個人的には面白かったです。もちろん一作目も面白いですが…!

大鳳未来と姚愁林との絶妙なやり取りや、大鳳未来の強さがよく出ていた作品でした。

出来ればそのうち過去の話も読んでみたいですね。

なぜ、パテントトロールをやめたのか?

どうして、『ミスルトウ特許法律事務所』を二人で始めたのか?

そのへんにとても興味が湧いてきました。

これはぜひ是非、シリーズ化していってもらいたいです。

実際、著者の南原詠(なんばらえい)さんは、企業内弁理士をしているそうなので、安心して読み進めることが出来ます。

『このミステリーがすごい』大賞作品の続編として最高な小説ですよ!

ぜひ買って読んでみてください!

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