こんにちは、ただほんです。
今日は島田荘司さんの「斜め屋敷の犯罪」を読んでみたをお送りしていきます。
はじめに
島田荘司さんの御手洗潔シリーズ「占星術殺人事件」の次に、この「斜め屋敷の犯罪」を読んでみました。
本の帯には、
『占星術殺人事件』『異邦の騎士』と並ぶ「名探偵·御手洗潔」三大傑作!
岬に傾いて建つ奇妙な館。連続密室殺人事件の謎を解け!
これを読まずに何を読む!
本の帯より
取りあえずは「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「異邦の騎士」の3冊は読もうかと思ってます。
とにかく、御手洗潔は面白いです。
名探偵·御手洗潔のキャラクターが良いんです。
個人的に、名探偵物だけでなく、キャラクターとして好きなのは、ちょっと自分勝手で、人を喰ったような態度を取り、
周りの人がどう思おうと関係なく、それでいて芯の通った人であり、
事件を解決したり、周りに影響与えていくようなキャラクターが好きです。
友達にはなりたくないですが…。
ただ魅力を感じます。
今まで読んだ本、漫画などで出てきたキャラクターの中で好きだったのは、
1.シャーロック・ホームズ
とにかく、事件のことしか興味がなく行動します。事件にとらわれ、食事も忘れるほどです。ワトソン以外友達もいません。
ある意味、自己中心的な人ですが、そこが面白いですね。
2.茂野吾郎(漫画「メジャー」)
ちょっと本ではなく、野球漫画ですが、茂野吾郎のキャラクターは好きですね。
とにかく、人は悪くはないですが自己中心的な人です。
野球のためには周りを巻き込んていきます。
人を喰ったような話し方をします。
やる気のないメンバー(野手)を突き飛ばしてボールを取ったりします。ピッチャーだから。
「熱」があり、周りを巻き込んでその「熱」が広がっていきます。そしてチームが一つになっていきます。
とにかく熱いキャラです。
友達にはなりたくないですが…。
3.銀魂の銀さん。
普段はふざけていて、下ネタばっかりですが、戦いになると、とにかくかっこいいんです。
「熱」があり、周りに伝わっていきます。
他にも、「呪術廻戦」の五条悟も好きです。とにかく自己中心的で強くてかっこいいです。
なんでそう言った人を喰ったようなキャラクターが好きなのか、たぶん自分も似たような考え方をしてるのかもしれません。
たとえば、仕事を転職ばかりしています。
周りからよく思われないだろうと思うけれど、
自分は自分って思ってます。
筋の通ってないところがあれば、上司だろうと誰だろうと関係ありません。
言って変わらなければ、辞めます。
家族は大変だろうと思いますが、今まで食いっぱぐれてはいないので大丈夫です。
そう言ったキャラクターのように、自分の信念を持った人になりたいです。
さて、御手洗潔も信念を持った人物です。
そこには厳しさと優しさがあり、何かスッキリする存在です。
①見どころ
1.密室殺人のトリック
二人目の殺人のトリックが秀逸です。
斜め屋敷の密室でキクオカ·ペアリング社長の菊岡栄吉が殺されました。
密室で入口には鍵がかかっていて、ソファとテーブルが倒れていました。
その横で菊岡栄吉が倒れています。
ナイフが背中の右寄りに深く刺さっていました。そのナイフには白い糸が結び付けられていました。
密室ですが、一つのヒントは20センチ四方の換気孔(かんきこう)があることです。
どのようなトリックが使われたのかは、ぜひ読んでみてください。
2.名探偵·御手洗潔
主人公の御手洗潔が登場するのが、小説の312ページを過ぎたところ、第三幕からです。
300ページ主人公出てきません。長いですね。
そこから怒涛のように推理して事件を解き明かしていきます。
「しかし、死体はふたつでもう充分でしょう!もう大丈夫。ぼくが来たからにはみなさんのうちの誰も、あの冷たい死体になることはありません。何故なら、ぼくにはすでに犯人が解っているからです」
「ゴーレムとかいうやつです!」
本文より
解(わか)っていて、ちょっと人を喰ったように、馬鹿にしているように言ってきます。
御手洗潔のトリックの解き明かしがそういうことかと驚きました。
②あらすじ
北海道の最北端·宗谷岬に傾いて建つ館—通称「斜め屋敷」。雪降る聖夜にこの奇妙な館でパーティーが開かれたが、翌日、密室状態の部屋で招待客の死体が発見された。人々が恐慌を来す中、さらに続く惨劇。御手洗潔は謎をどう解くのか!?日本ミステリー界を変えた傑作が、大幅加筆の改訂完全版となって登場!
本の裏表紙より
登場人物
- 浜本幸三郎…ハマー·ディーゼル会長、流氷館(斜め屋敷)の主人。
- 浜本英子…幸三郎の末娘。
- 早川康平…住み込み運転手兼執事。
- 早川千賀子…康平の妻。家政婦。
- 梶原春男…住み込みのコック。
- 菊岡栄吉…キクオカ·ペアリング社長。
- 相倉クミ…菊岡の秘書兼愛人。
- 上田一哉…菊岡のおかかえ運転手。
- 金井道男…キクオカ·ペアリング重役。
- 金井初江…その妻。
- 日下瞬…慈恵医大生。
- 戸飼正樹…東大生。
- 浜本嘉彦…慶応大一年生、幸三郎の兄の孫。
- 御手洗潔…占星術師。
- 石岡和巳…その友人。
書評&感想
キャラが立っててとにかく面白い!シリーズ物はまたそのキャラに会えるので嬉しい限りです。
本の世界は異世界です。
その世界にどっぷり浸かり堪能したいのですが、なかなか時間がありません。
ゆっくりと2週間ぐらいかけて読み進めました。最後の方は一気に読み終わりました。
発表から33年も経っているそうですが、今も変わらず面白い小説です。
なぜ、流氷館は斜めに作られていたのか?
登場人物たちのいろいろな人物模様などが300ページに渡ってみることが出来ます。
どうも物語の本当の主人公は実は犯人なのかも知れませんね。
楽しんで読んでみてください。
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