" /> サーカスから来た執達吏(しったつし) 夕木春央さんの小説の中で一番です! | ただほんの本好きブログ

サーカスから来た執達吏(しったつし) 夕木春央さんの小説の中で一番です!

その他の小説・本など

こんにちは、ただほんです。

今日は、夕木春央さんの「サーカスから来た執達吏(しったつし)」をご紹介します!

一言で言うと『最高に面白い』です!

 夕木春央さんは

2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞し、同作を改稿・改題した『絞首商會』で小説家デビューした。2022年発刊の『方舟』で「週刊文春ミステリーベスト10」2022国内部門と、「MRC大賞2022」のランキングで1位を獲得した。

ウィキペディアより

まだ新しい小説「時計泥棒と悪人たち」は読んでいませんが、買って持っていますので楽しみです!

一番は「方舟」(ブログの方もどうぞ)ですね。「方舟」でただほんも初めて知り好きな小説家になりました。

夕木春央さんの小説は、「方舟」をはじめ、「絞首商會」「十戒」(それぞれブログで紹介しています)と読んでいて、

今回この「サーカスから来た執達吏」をKindleの方で安かったので買い、スマホで初めて読んでみました。

結論としては、電子より紙のほうが断然良いです(個人的な感想ですが)。

 登場人物たち

  • 樺谷鞠子(かばたにまりこ)…主人公。樺谷家の三女。借金のかたにユリ子に連れて行かれ、冒険の旅に出る。
  • ユリ子…元サーカス団員の借金取り。字が読めないが頭は良い。
  • 樺谷忠道(かばたにただみち)…樺谷子爵家の三代目。鞠子の父。晴海商事に借金があり、鞠子を借金のかたに連れて行かれる。
  • 晴海社長…晴海商事の社長。「絞首商會」でも出てきている。やり手の社長。
  • 織原瑛広(おりはらあきひろ)…織原家の長男。絹川家の財宝を盗もうとして殺人を犯してしまう。
  • 箕島伯爵(みのしまはくしゃく)…絹川家の財宝を狙っている。
  • 長谷部隆一郎(はせべりゅういちろう)…長谷部家の長男。絹川家の財宝を狙っている。

話の中心は、ほぼ鞠子(まりこ)とユリ子です。

サーカス出身の字は読めないが決して頭の悪くないユリ子と、借金のかたに連れてこられた小説を書きたいと願っている鞠子、その2人による冒険の旅。

 あらすじ

密室から忽然と消失した財宝の謎。
14年前の真実が明かされる。
怒涛の30ページに目が離せない。
『方舟』で注目される作家・夕木春央の本質がここにある!

「あたし、まえはサーカスにいたの」
大正14年。莫大な借金をつくった樺谷子爵家に、晴海商事からの使いとしてサーカス出身の少女・ユリ子が取り立てにやって来た。返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す。ユリ子と鞠子は、莫大な借金返済のため「財宝探し」をすることにした。調べていくうちに近づく、明治44年、ある名家で起こった未解決事件の真相とはーー。

ネットより

 まとめ

とにかく、読みやすい!

夕木春央さんの小説の中で、一番文章が読みやすい。「絞首商會」では誰が喋っているのか分からなくなり、誰のセリフか混乱してしまいました。

今作では、誰のセリフか分かりやすく(キャラクターもはっきりしていて)、読みやすかったです。

物語も、飽きさせない、次から次へと何かが起こり、どんどん読み進んでしまいました。

特に、ユリ子のキャラクターが素晴らしい。愛らしく、かっこよく、安心感のある人で、今作だけなのはもったいないですね。

ほぼ、主人公だと言っても良いキャラクターです。元サーカス出身なので、強いですし、運動もできますし、字は読めないが頭も良いです。

最後の結末のところでも、ユリ子の活躍あってのものでした。

ユリ子と鞠子、そしてもう一人の活躍によって、すっきりした結末になっています。

もう一つの見どころは、絹川子爵は財宝をどのようにして消したのか?

2時間前に織原瑛広が見たとき財宝があったのに、2時間ほど経ってから見ると、なんとたくさんあった財宝が一つもなく、足跡もなく、どうやって財宝が消えたのか?

財宝消失の謎。

これらをユリ子は解き明かしていきます。

やっぱり、紙の本で見たかったですね。

この小説「サーカスから来た執達吏」は前作「絞首商會」を読んでいなくても大丈夫です!

読んでみたら、素晴らしい時間を過ごせますよ!

ユリ子が帰ると言ったとき、ふいにわたしは、サーカスが町を去っていくときの物寂しさを理解したと思った。それは、別世界をひとときちらりとみせては、未練もなしにどこともわからぬところへ行ってしまうのだ。
応接室を出ようとするユリ子に、わたしは取り縋るように声をかけた。
「ユリ子さん!こんどあなたのお仕事にお手伝いが必要になったら、わたしがお引き受けするわ。そのときは声をかけて下さる?」
ユリ子も父も、わたしを振り返った。
二人の表情はきれいな対照になった。父は憤り、ユリ子は笑った。
「そう?それじゃお願いするわ。怪文書が書けるひとといっしょだと、あたしのお仕事やりやすいの」

本文より

ぜひ、続きの物語を読みたいって思っています!

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